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  • 執筆者の写真diamondhake

【すっきり】「ボウタイ」と「蝶ネクタイ」の違いとは?【解決】

更新日:2020年3月19日


質問:「ボウタイ」と「蝶ネクタイ」の違いとは?

簡単に言ってしまえば、「ボウタイ」と「蝶ネクタイ」に違いはありません。

同じ物(首に巻く細長い布きれ)に対しての名称の違いです。

当然のことながら、蝶ネクタイは日本発祥のファッションアイテムではなく、海外からの輸入アイテムです。

ちなみに、日本に蝶ネクタイを持ち込んだのはジョン万次郎(1827-1898年)だと言われています。

日本に蝶ネクタイを輸入したジョン万次郎

出典:wikipedia.org

日本に蝶ネクタイを持ち込んだジョン万次郎

 

物が輸入される時には、同時に物の名前も輸入されます。

「蝶ネクタイ」は英語で【bowtie】もしくは【bow tie】と表記します。

【bowtie】をそのままカタカナにしたものが「ボウタイ」です。

国語辞典では「ボータイ」と表記する場合もあります。

英語の【bowtie】には別の呼び方もあります。それは【butterfly】です。

【butterfly】をそのままカタカナ表記にすると「バタフライ」です。

「バタフライ」の意味を日本語に翻訳すると「蝶」です。

それで、「蝶ネクタイ」という別の呼び方も存在するのです。

質問:「ボウタイ」と「蝶ネクタイ」の違いとは?

答え:「ボウタイ」と「蝶ネクタイ」は同義であり、その違いは同じ物に対する名称の違いです。

ここまでが一般的な知識です。

 

ここから先は、「ボウタイ」と「蝶ネクタイ」の違いについて紳士服飾的な話をお読みいただくことになります。

みなさんを混乱させる気はないのですが、「ボウタイ」と「蝶ネクタイ」には違いがあります。

「ボウタイ」と「蝶ネクタイ」は同義語ではありません。

「ボウタイ」は広義の意味で【bowtie】です。

「蝶ネクタイ」は狭義の意味で【butterfly】なのです。

英語の【bowtie】は、その物(布きれ)のすべての種類の総称です。

【bowtie】には種類があって、その中には【butterfly】、【diamond-tip】、【batwing】、【rounded】などが含まれます。

【butterfly】が意味するものは具体性があり、形状を限定しています。

ある種類の【bowtie】を区別して【butterfly】と呼ぶのです。

まず、広く知られている【butterfly】という用語は、結び目の見た目が蝶の形をしている物(布きれ)のことです。

バタフライ型のボウタイ(蝶ネクタイ)

出典:freemanclothing.com

結び目が蝶の形の【butterfly】

次に、これはあまり知られていない用法ですが、【butterfly】はその物(布きれ)が湾曲している場合に用いられる言葉です。

つまり、その物(布きれ)の形状が細長い直線状のものではない場合に【butterfly】と限定して呼びます。

シェイプがある蝶ネクタイ。【butterfly】ボウタイ。

出典:gentlemansgazette.com

布に湾曲したシェイプが施されている【butterfly】

それで、厳密に言うと【bowtie】と【butterfly】は同義語ではありません。

当然、日本語の「ボウタイ」と「蝶ネクタイ」も同義語ではありません。

こんな細かな違いを意識している人間は世界に3人くらいしかいません。

その1人がわたしです。

再度の質問:「ボウタイ」と「蝶ネクタイ」の違いとは?

再度の答え:広義と狭義の意味の違い。だけど気にするレベルの話じゃない。

 

さて、ここまでが「ボウタイ」と「蝶ネクタイ」の違いの紳士服飾的な話です。

ここから先は【bow】という言葉の意味についての話です。(まだ続くのか・・・。)

ネクタイは英語で【necktie】です。単に【tie】とも言います。

この【tie】に【bow】を付けて【bowtie】となるわけです。

じゃあ、いったい【bow】ってなんなんだ?

という話になりませんか?

英和辞典の【bow】の項を見るといくつかの意味があることが分かります。

自動詞としての【bow】には、「お辞儀をする」、「屈服する」、「(枝などが)たわむ」、「弓状に曲がる」、「(弦楽器を)ひく」などの意味があります。

他動詞として、「(ひざ・腰を)かがめる」、「(体などを)曲げる」、「(しばしば受け身で)曲がっている」、「弓状に曲げる」、「(バイオリンなどを)ひく」などの意味があります。

名詞として、「船首」、「(武器の)弓」、「(バイオリンなどの)弓」、「弓形(のもの)」、「(リボンなどの)蝶結び」などの意味があります。

これらの【bow】は、古期英語の「曲げられたもの」の意から派生しています。

スターウォーズでイウォークが使っていた【bow】

出典:starwars-universe.com

スターウォーズのイウォーク族が使っていた武器も【bow】

以上のことから、英語の【bowtie】の【bow】とは「曲がっているもの」という意味であると言えます。

日本語の「ボウタイ」の「ボウ」も「曲がっているもの」なので、「ボウタイ」とは「曲がっているネクタイ」という意味です。

では、ネクタイのどの部分が「曲がっている」のでしょうか?

それは、蝶結びにした時の輪になる部分です。

「ボウタイ」の中にはいろいろな種類の物(布きれ)が含まれますが、蝶結びの輪がない「ボウタイ」は、もはや「ボウタイ」ではありません。

なぜなら「曲がっていない」からです。

それらの「(偽)ボウタイ」は「ピアネス・タイ」、「クリップ・オン」、「プレ・タイド」などと呼ばれています。しかし、その結び目は本物ではありません。

クリップ式のボウタイ

出典:sc01.alicdn.com

クリップ式のボウタイの結び目は本物ではありません

3度目の質問:「ボウタイ」と「蝶ネクタイ」の違いとは?

3度目の答え:総称である「ボウタイ」には「蝶ネクタイ」が含まれますが、その中には含まれるべきではない偽ボウタイも存在します。

 

さて、ここまでがメンズ・ファッションアイテムの「ボウタイ」と「蝶ネクタイ」の違いの話です。

ここから先はメンズとレディースの違いの話が続きます。

ボウタイはレディースにも存在する

出典:pinterest.com

レディース・ファッションにおける「ボウタイ」スタイル

Google検索で、「ボウタイ」と検索すると、レディース・ファッションのページが多く表示されます。

一方、「蝶ネクタイ」と検索すると、キッズ・ファッションとメンズ・ファッションのページが多く表示されます。

これは日本のファッション業界の慣例が影響しています。

DIAMOND HAKEの「蝶ネクタイ」も、正確には「ボウタイ」なのですが、メンズ・ファッションアイテムとして販売しているので、検索でヒットしやすい「蝶ネクタイ」という表記を主に使っています。

日本のファッション業界において「ボウタイ」という用語にはお洒落なイメージがあります。カタカナですからね。ただそれだけの単純で幼稚な話です。

一方、「蝶ネクタイ」という用語にはいくらか子どもっぽい(男児の)イメージが付きまといます。それで、クリップ式の簡易蝶ネクタイなどが販売されています。

ただし、近年はメンズ・ファッションの世界で「ボウタイ」という用語が使われている媒体があります。

それは「蝶ネクタイ」を格好よく紹介したいと考えるメンズ・ファッション雑誌です。

4度目の質問:「ボウタイ」と「蝶ネクタイ」の違いとは?

4度目の答え:レディースの分野では「ボウタイ」の用語を多く使います。ボウタイ・ブラウスなどです。

 

まとめ

1.簡単に言えば「ボウタイ」と「蝶ネクタイ」は同じ物。

2.厳密には「ボウタイ」と「蝶ネクタイ」には違いがある。

3.蝶結びの輪が無い「ボウタイ」は、もはや「ボウタイ」ではない。

4.「蝶ネクタイ」と言うより、「ボウタイ」と言ったほうがカッコいい。

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