top of page
  • 執筆者の写真diamondhake

名門「クラバッツ・オブ・ロンドン/Cravats of London」のネクタイが姿を消した理由

更新日:2020年3月19日


クラバッツ・オブ・ロンドンのロゴ。-蝶ネクタイ専門店ダイヤモンドヘイク

出典:oxford-moden.de

クラバッツ・オブ・ロンドンは、1949年創業の英国ネクタイ・ファクトリーです。

しかし、英国名門ネクタイ・ファクトリーであったクラバッツ・オブ・ロンドンは2010年以降、ひっそりと姿を消しました。

いったいなぜでしょうか?

2010年にクラバッツ・オブ・ロンドンは、英国の老舗シャツメーカーのレイナー&スタージェス(Rayner & Sturges)に買収されたからです。

さらに、レイナー&スタージェスを傘下に持つクリーブ・オブ・ロンドン(Cleeve of London)が2013年にドレイクス(Drake's)に買収されました。

ですから、現在はクラバッツ・オブ・ロンドンの工場の所有者はドレイクスということになります。

こうして、クラバッツ・オブ・ロンドンのネクタイは幻となりつつあります。

 
クラバッツ・オブ・ロンドンのネクタイ。-蝶ネクタイ専門店ダイヤモンドヘイク

出典:ahume.co.uk

クラバッツ・オブ・ロンドンのネクタイが欲しければ、ドレイクスのネクタイを購入することです。ただし、ドレイクスのどのネクタイがどこの工場で作られたのかを知ることはできません。

ですから、現在、クラバッツ・オブ・ロンドン製ネクタイを入手する手段は限られています。

2017年現在、「クラバッツ・オブ・ロンドン」ネームのネクタイは中古市場で購入するか、海外の通販サイトの在庫を探すほかありません。

もともと、クラバッツ・オブ・ロンドンはネクタイ・ファクトリーでしたので、ブランドとは異なります。

元クラバッツ・オブ・ロンドンの工場は英国バークシャー州のランボーン(Lambourn)という小さな街にあります。

ランボーンは競走馬の訓練場で有名な街ですね。

ネクタイとは特に関係ないです・・・

 
クラバッツ・オブ・ロンドンのネクタイ工場。-蝶ネクタイ専門店ダイヤモンドヘイク

出典:rakuten.ne.jp

すでに表舞台から姿を消したブランドゆえ、記事として書けることが少ないので、かつてのクラバッツ・オブ・ロンドンのネクタイの特徴を挙げることにします。

過去形の文章ですが、工場自体は今でも稼働しているはずです。

クラバッツ・オブ・ロンドンのネクタイはベーシックな英国的な柄が多かったです。

熟練の技を持つ職人たちがひとつひとつ目で確かめながら製作していました。

ジャーミン・ストリートにならぶ有名ショップやテーラーのOEMを手掛ける実力派のファクトリーでした。

クラバッツ・オブ・ロンドンのネクタイはハンドメイドを売りにはしていませんでしたね。実際、ほぼ機械生産と言ってもいいでしょう。

日本での販売価格は1万円ほどでした。

ネクタイの価格は生地のランク、ハンドの工程の多さ、生産国、ブランドネームによって決まります。

1万円のネクタイというのは高級といえば高級、という位置づけでしょうか。このあたりの価格帯のネクタイは、すべてが機械生産ではないけれどハンドメイドとは言えない生産工程です。

ハンドメイドを謳うブランドもありますが、実際は人間が機械に生地をセットする程度のハンドメイドです。

もちろん、もっと上の価格帯のブランドもハンドメイドをかたりながら、ほぼ機械生産という場合があります。

マルチヘッド・オクトパス・ティッピングマシン。-蝶ネクタイ専門店ダイヤモンドヘイク

出典:rakuten.ne.jp

日本でクラバッツ・オブ・ロンドンのネクタイを購入するなら中古市場で、もしくは海外の通販サイトで在庫があればそちらでご購入くださいませ。

いまや姿を消し、幻となりつつあるクラバッツ・オブ・ロンドンのネクタイ、英国クラシックがお好きな人にオススメです。

DIAMOND HAKE公式オンライン・ショップ


閲覧数:783回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page